とりあえずビール!

とりあえずビール!

 居酒屋に行くと、あいさつと同時にお手ふきとお通しを持ってきてくれるスタッフに告げるほとんどのお客さんのことばは、「とりあえずビールで!」ということになります。何気なく発することばであり、しかもこのせりふはどこか、居酒屋に入ってスタッフの「いらっしゃいませ」のあいさつに呼応して発する「決まりことば」のような印象があります。

 

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そしてこの「とりあえず」ということばには、非常に奥が深いものがあります。
 というのは、ひとつに「とりあえずビールだけど、このあともっと別のお酒をもらいますよ」という「暗黙の事前通告」のような意味合いも無意識のうちに含まれていると思えます。さらには、「とりあえずビールをいただくけれど、これからいろいろな料理を食べていろいろなお酒をいただいて、ちょっとばかり長居させてもらいますよ」というニュアンスもそこには大いに含まれているという印象があります。

 

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 日本人は「あいまいな文化」を重要視するということがよく言われますが、この「とりあえず」ということばも、もしかしたら日本人特有の発想であり、外国人からすると、なぜ日本人は自分がお客であるにもかかわらずはっきりしたことを言わないのかと訝るかもしれません。ただ、居酒屋の側からすれば、「とりあえず」のことばを耳にしたスタッフが日本人であれ外国人であれ、このことばには喜ぶべきことばでもあるわけです。

 

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 また、私たちが居酒屋を利用するメリットも実はこの「とりあえずビール!」のことばに込められているところもあります。なぜなら、「これからゆっくりできる」という意味を無意識に込めて発していることばだからです。